こんにちは。
月一コラムのお時間です。
ご存じのとおり令和5年10月1日からインボイス制度が開始となります。
インボイス導入に伴い消費税額計算方法として注目されているものがあります。
そう『積上計算』です。
ご存知でしょうか。
今回は積上計算の方法について解説していきます。
積上計算とは、
適格請求書に記載した消費税額等を積み上げて計算する方法です。
積上計算は、領収金額が少額で領収回数が多い業種では売上税額の計算上有利とされています。
それを具体例で確認したいと思います。
[具体例]
1個当たりの販売価格900円(うち消費税額等66円注1)の弁当を10,000回販売した注2。
注1)900円÷1.08×0.08=66円(軽減税率対応)
注2)一回で10,000個の販売ではなく、1個の弁当を10,000回販売したケース
★売上に対する消費税額計算
- 割戻計算
- 積上計算
900円 × 10,000回 = 9,000,000円
9,000,000円 ÷ 1.08 = 8,333,333円 → 8,333,000円(千円未満切捨)
8,333,000円 × 8% = 666,640円
66円 × 10,000回 = 660,000円
上記例のように、売上に対する消費税額は割戻計算を行った場合は、666,640円ですが、積上計算の場合は660,000円となりますので、積上計算を選択した場合6,640円納付額が少なくなります。
売上に対する消費税額は積上計算のほうが有利ですが、その場合仕入に対する消費税額も積上計算を選択しなければなりませんのでご注意ください。
良いとこ取りは出来ないということですね。
担当 I.T